ドッグスクール・ミッキー 〒819-1102福岡県糸島市(旧前原市)高田4-28-16 ⇒[ホームページ]

★ミッキー 14歳★




今日の朝方、ミッキーが亡くなりました。

14歳と1ヶ月と1日、生きました。


元々、食が細くやせっぽっちだったミッキーですが、
10月末くらいから、よりやせてきたので、病院で検査したところ、
腎臓が悪いとのことで、治療が始まりました。

とにかく脱水と貧血を改善しようと、週に2回の皮下注射や、内服薬を続けていましたが、だんだんとお散歩に行くのも難しくなり、ほとんど寝ている状態でした。
でも、もともと寝ていることが多かったミッキーなので、「寝たきり」になったという感じはしませんでした。


先日の大分の旅行前に、
寝ている間に噛んでしまったのか、腎臓のせいなのか、
舌の色が一部変色し、化膿して、壊死しました。
それと同時に、固形のものを食べたり、水を飲んだりすることが難しくなり、
体調がガクンと悪くなりました。

それまで、「入院中に亡くなる場合もある」という病院の先生の言葉を気にして、通院させてきましたが、
点滴をしてもらうと、気持ちよさそうに眠っていたミッキーを見て、少し入院させることにしました。

3日間入院して、少し体調も良くなり、
その後からは、朝から夕方まで病院で点滴をし、
お家では、シリンジを使って、ごはんやお水をあげるということになりました。

食べる量が減ったせいもあって、ウンチがあまり出なかったので、
どれくらいウンチがたまっているのか、先生がレントゲンを撮ってみると、
片方の肺が白くなっていました。

原因は、おそらく腫瘍だと言われました。
腎臓が悪くなりだしたときに、おしりの穴付近にコリコリしたものがあったのですが、これが悪性の腫瘍だとしても、今の状態だと手の施しようがないとのことで、そのままにしていました。
肺の腫瘍は、それが転移したのではないかということでした。
段々、呼吸がし辛くなるだろうと言われました。

それを聞いたとき、ものすごく悩みました。

少しでも、ミッキーが楽であれば・・・と点滴をしていたけど、
点滴をすることで、延命につながり、呼吸がし辛くなって苦しみながら死なせてしまうかもしれない・・・
でも、点滴をしなくなったからと言って、すぐに亡くなるわけじゃないのなら、体がきつい状態で、生かし続けてしまうかもしれない・・・
もう長くないのなら、日中、病院にいさせずに、自分の家で過ごさせてあげたほうがいいんじゃないか・・・
このまま、元のように元気になることがなく、苦しむかもしれないくらいなら・・・と、安楽死を考えたりもしました。
どの方法がミッキーにとって幸せなことなのか、考えれば考えるほどわからなくなりました。

母に
「erikaが決めたことなら、ミッキーも納得するよ。」と言われ、
ジャーさんには
「ミッキーがどうしたいか、erikaならわかるはずだから、よく話してごらん。」と言われ、
寝ているミッキーをじーーーーっと見ていました。
ミッキーが、ちょっとでも苦しそうな表情をしたら、
点滴をしたくないんだというサインを出したら、
もう何もせずにいようと思いましたが、
時々体が強張ることがあるものの、どこかいつも夢心地な表情をしていたので、
もう少し点滴をしながら、様子を見てみることにしました。

そう決めた2日後、鹿児島に単身赴任中の父が、帰ってくることになり、
「もしかしたら、ミッキーはお父さんが帰ってきて、家族全員が揃うのを待っていたのかもしれないなぁ・・・」と思いました。

そして、父が帰って来た2日後の今日、深い深い眠りにつきました。
本当に、ただ眠っているだけなんじゃないかと思うくらい、
いつもの寝顔のまま、亡くなりました。


ミッキーがいなくなってしまって、とても寂しいけど、
苦しまずに逝ってくれたことが、本当に嬉しくて、ホッとしたので、
悲しくはありません。


今日のお昼に葬儀をしている間、母と、
ミッキーの「おりこうすぎる最期」について話していました。

母は土日以外は仕事なので、昨日だったら葬儀には来られませんでした。
明日は父は鹿児島に行くので、明日以降だったら最期を看取られませんでした。
先週の今日なら、私は旅行どころではありませんでした。

『逝く日』を今日にしたミッキーの凄さに、感動してしまいました。


ミッキーは、私がずっと飼いたかった念願のワンコ。
14年間、仲村家にたくさんの笑いや癒しを与えてくれました。

また、ドッグスクール・ミッキーの看板犬として大活躍・・・活躍してくれました。
たくさんの方に可愛がっていただき、ミッキーは幸せ者でした。

ミッキー、ありがとう。
これからは、大好きなお昼寝を、思う存分してください。